YouTube以前のゴルフクラブ史④ナイキ Vapor ドライバーは今でも名器?歴代モデルの中での立ち位置と中古で選ぶ価値を解説

YouTube以前のゴルフクラブ史

ナイキゴルフとは?その栄光と挫折

ナイキがゴルフクラブ市場に本格参入したのは1998年。当初はシューズやアパレル中心でしたが、2002年にタイガー・ウッズと専属契約を結んだことで大きな注目を集めます。

2000年代中盤にはクラブ開発にも本格的に着手し、スリングショット、サスクワッチ、VRシリーズなどが登場。テクノロジーとデザイン性を融合させた“ナイキらしい”クラブが注目されました。
特にサスクワッチはいまだに語られる人気の高い?クラブです。私はリアルタイムではありません。
すでにこの時代に高慣性モーメントに気づいていたNIKEの先見の明には驚かずにはいられません。

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しかし2016年、ナイキは突如ゴルフクラブ・ボール事業からの全面撤退を発表。その直前に登場したのが、今回紹介するVAPORドライバーシリーズです。

VAPORとは何だったのか?

VAPORは、ナイキが最後に市場へ送り出した“挑戦的クラブ”シリーズ。2015年のVAPOR SPEED/FLEX、そして2016年のVAPOR FLYは、それぞれ異なるゴルファー層に向けて作られていました。

その最大の特徴はブラック×ネオンイエローの斬新なデザインと、異素材を融合した構造による高機能設計にあります。

ナイキ Vapor ドライバーは名器なのか?

最初に結論をまとめると、Vaporシリーズは次のように考えると分かりやすいです。

・万人向けのやさしい名器ではない
・見た目、打感、操作感にハマる人には強く刺さるモデル
・今の最新ドライバーとは性格がかなり違う

つまり、誰にでも「とりあえずおすすめできる一本」ではありません。

ただし、昔のナイキらしい世界観や、独特の構えやすさ、適度な操作感を評価する人にとっては、今でも十分に魅力があります。

特に、最新モデルのオートマチックさよりも、少し個性があって打っていて面白いクラブを求める人には候補になります。

ナイキ Vaporとはどんなシリーズ?

Vaporは、ナイキがゴルフクラブ市場に本気で取り組んでいた時期の後半を代表するシリーズです。

ナイキのクラブは、タイガー・ウッズやロリー・マキロイといったトップ選手の使用でも話題になりましたが、その中でもVaporは「近未来感のある見た目」と「尖った個性」で強く印象に残ったモデルでした。

シリーズ内でも複数の派生があり、方向性としては大きく次のように分かれます。

・やや扱いやすさを持たせたモデル
・低スピン、強弾道寄りのモデル
・見た目や構えやすさに個性が強く出たモデル

そのため、単純に「Vaporはこういうクラブ」と一括りにはしにくいですが、全体としてはいかにもナイキらしい主張のあるシリーズだったと言えます。

当時のVaporが評価されたポイント

1. とにかく見た目のインパクトが強かった

Vaporを語るときに外せないのが、やはりデザインです。

クラウンやソールの色使い、フェース周りの雰囲気など、良くも悪くも一目で「ナイキだ」と分かる強い個性がありました。

この見た目に惹かれた人は多く、単なる性能だけでなく、所有感や使っている満足感も高かったシリーズです。

2. 構えたときの顔が好きな人には刺さる

見た目の派手さとは別に、構えたときの印象を高く評価する声もありました。

特に、丸すぎず、逃げすぎず、少しシャープさもある顔が好みの人にはハマりやすく、アドレスした瞬間に「打てそう」と感じる人もいます。

3. 最新のやさしさとは違う“打っている感”がある

今の大型・高慣性モーメント系ドライバーに比べると、Vaporはもう少し手応えを感じやすい部類です。

この「打っている感」が好きな人にとっては、今でも十分魅力があります。

今使っても良いと感じやすいポイント

1. つかまりすぎないモデルがある

最近のドライバーはやさしさが高い一方で、人によっては「つかまりすぎる」「左が怖い」と感じることがあります。

Vapor系はモデルによって、そうした自動的なつかまり感が控えめで、自分で打ち分ける感覚を持ちやすいものがあります。

2. 中古価格が現実的

最新ドライバーと比べると、中古市場での価格はかなり現実的です。

そのため、

・昔気になっていたモデルを試したい人
・サブドライバーを探している人
・遊び用、比較用に一本欲しい人

には手を出しやすい存在です。

3. 最新モデルにはない個性がある

今のクラブは全体的に完成度が高く、どれも失敗しにくい方向に寄っています。

一方で、Vaporのようなモデルには、少し癖がある代わりに、使っていて印象に残る個性があります。

この“最新の優等生感ではない面白さ”は、今でも魅力です。

今だと厳しいと感じやすいポイント

1. 最新の大型ドライバーほどのやさしさはない

これはかなり大きなポイントです。

最新の高慣性モーメント系ドライバーと比べると、ミスへの強さや直進性では見劣りしやすいです。

とにかく曲がりにくさや寛容性を最優先する人には、今あえてVaporを選ぶ理由は薄くなります。

2. 人によってはデザインが好みを分ける

Vaporの個性は魅力でもありますが、同時に人を選ぶ要素でもあります。

シンプルで落ち着いたデザインが好きな人には、派手に感じるかもしれません。

3. シャフトやスペック選びが重要になる

古いモデルほど、ヘッド単体よりも「どのシャフトが挿さっているか」がかなり重要になります。

中古で探す場合は、ヘッド名だけで判断せず、総重量・長さ・シャフトの性格も見た方が失敗しにくいです。

Vaporが向いている人

Vaporが今でも候補になるのは、次のような人です。

・ナイキのクラブが好きな人
・最新のオートマチックさより、個性や打感を重視する人
・つかまりすぎるドライバーが苦手な人
・中古でコスパよく面白いドライバーを探している人
・サブクラブや比較用として一本持ってみたい人

こういう人には、Vaporは今でも十分に面白い選択肢です。

Vaporが向かない人

逆に、次のような人にはあまり向きません。

・とにかく曲がりにくいクラブが欲しい人
・ヘッドが勝手に仕事してくれるやさしいモデルが欲しい人
・最新ドライバーの安定感を基準に考えている人
・デザインはできるだけ無難なものがいい人

こうしたタイプの人は、最新の大型ヘッドや高慣性モーメント系モデルの方が満足しやすいです。

ナイキ Vaporを中古で買う価値はある?

結論としては、目的がはっきりしているなら十分ありです。

特に、

・昔気になっていたモデルを今試したい
・メインではなくサブとして使いたい
・ナイキらしいクラブを一度体験したい

という人には、中古で買う価値があります。

一方で、「今のエースドライバーとして、とにかく結果を安定させたい」という目的だと、わざわざVaporを選ぶ優先度は下がります。

つまり、中古でのVaporは、性能だけでなく“好きで使う価値”があるモデルと考えるとしっくりきます。

モデルごとの特長を比較

■ VAPOR SPEED(2015年)
このネオンカラーとキャビティバックにVAPORのフォントがなんとも未来的。
そしてこいつにもスピードポケット(笑)
意外と癖のないドライバーでしたが、ちょっと前衛過ぎる割には癖が無いところが災いしたかもしれません。実際ナイキのドライバーのシェアはかなり低かったです。タイガーウッズモデルも限定であったようですが、もう一個他に限定モデルがあったような気がしているのですが思い出せません。。。

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■ VAPOR FLEX(2015年)
同じくVAPORの上級者向けモデル。こちらは917Dみたいな差し込み式の可変ウェイトがついていました。でもやたらハードだったので使える人は少なかった印象。私は見たことが無いです。

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■ VAPOR FLY(2016年)
次モデルはネオンカラーはそのままに、ブルーにしてきました。なんとも鮮やか。クラブ自体は普通に飛ぶしやさしいしスポーティだしで良かったですが、やはりちょっとキワモノあつかいでしたね。ちなみ紹介は割愛しますが、この時もFLEXモデルは出ています。私は見たことが無い気がします。

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ちなみにヘッドがオールブラックのモデルもだしてたみたいですが、これはこれで物足りなさを感じてしまいますね(笑)

そして撤退へ

ナイキはVAPOR FLYを発表してほどなく、ゴルフクラブへの撤退を発表します。これからシューズ、アパレル、バッグに注力すると。この時、ゴルフクラブは処分販売で出されて、VAPOR FLY、パターなどが二束三文で売りに出されました。いまオークションなどでそこそこの高値になっているMETHOD ORIGINパターも12000円とかでした。てか今が高すぎだと思います。

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しかしながら、ナイキVAPOR FLYはラストモデルという希少性も相まってか、現在中古市場でも2万円以上してます。数も少ないのかもしれません。

特にFLEXモデルは、ヘッドスピードがあるゴルファーにとって今でも武器になります。しっかり振れば低スピンの強弾道が得られ、カスタムシャフトと組み合わせることで、現行ドライバーにも匹敵するパフォーマンスを出してくれるんじゃないかとワクワクすっぞ。

まとめ:なぜナイキは撤退したか。

ナイキVAPORドライバーは、ゴルフクラブの歴史において稀有な存在です。革新を目指して設計されながら、市場とタイミングに恵まれず埋もれてしまった名作。

いったいなぜNIKEはクラブ市場から撤退してしまったのか、そこには色々な理由が推測されています。

①単純に売り上げ不振。

革新的すぎたのか、とも考えましたがそれだと今のキャロウェイだって新しい手をどんどん打っていてそれにユーザーは飛びついています。なので革新的過ぎ、というのはちょっと違うかなと思います。

②ブランド力の不足

1998年から2016年まで18年もやっててブランド力不足、ってのもNIKEのマーティング力を考えたらあり得ないと思います。ただ、ユーザーには受け入れられにくかったのかな、ってのはあります。サスクワッチのような色物だったらどうしよう、なんて不安要素もあったのではないでしょうか。ゴルフクラブは高価格帯の買い物になるので、スニーカーのようにちょっとお試し、で買うことができる層は限られてます。その辺も新規ファンを付ける戦略が足りなかったのかもしれません。

③タイガーウッズの不調

確かにこれは納得。看板ゴルファーのタイガーが使ってるってところが性能を保証する一つの要員だっただけに、タイガーの不調は痛手だったと思います。

そんなナイキゴルフに思いを馳せる。

もしナイキがクラブ製造を続けていたら、VAPORの次には何が生まれていたのか——そう思わずにはいられません。自動でしなるシャフトとか開発したんじゃないでしょうか。

そうやってNIKEに思いを馳せながら、たまにはサスクワッチをバッグにゴルフをするのも面白いかもしれません。

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