Mシリーズ前夜——テーラーメイドの“迷走期”とは
テーラーメイドといえば、現在の現在もトップを走るクラブメーカーですが、Qi10の前に、ステルス、SIM、Mシリーズと立て続けにヒットを飛ばしてますが、それ以前に一時期の暗黒時代ともいえる“迷走期”がありました。。RBZシリーズの終焉、アディダス資本からの離脱、ブランド再構築の模索——そんな背景のなかで生まれたのが、今回取り上げる3本のドライバーです。まぁ、この時期は売れなかった、、、
SLDR|2013年発売|とがりすぎた浅重心
RBZが大ヒットしたのち、RBZ STAGE2を出すもやはり2代目は売れないジンクスでパッとしなかった翌年の2013年に登場したSLDRは、ヘッドの全面にスライド式のウェイトを装備し、「重心位置は変えられるけどヘッド側だけね」、という革新的な浅重心設計を採用し、スピン量を大幅に削減させました。これからドライバーの重心が深くなっていく時代になるのですが、あえてそこで逆張りをしたテーラーメイド。球が吹け上がるハードヒッターには恩恵がありましたが、それはほんの一握り。多くのアマチュアには「球が上がらないドライバー」として不評でした。。。このドライバーが売り出したとき某PRGRの方が、「ドライバーは深重心ですよ」と言っておられたのを今も覚えています。
一年後にSLDR Sとしてマイルドになったりハイロフトモデル出してみたり試行錯誤はありましたがりそこまでの評価は得られず。。。

もう完全なゴリラ仕様です。
JetSpeed(ジェットスピード)|2015年発売|今度はやさしさに全振り、しかし不思議なデザイン。
SLDR が2013年の夏ごろに登場したのですが、あまりの売れ行きの悪さに焦ったのでしょうか半年ほどのスパンで2014年の1月に新作「ジェットスピード」をリリースします。わずか半年後のリリースでそんなにテーラーメイドばっかり在庫抱えらんねーよ、という気持ちになったのを憶えています。この頃からテーラーメイドは年初のリリースになっていきます。(ちなみにこの半年後にSLDR Sも出ますからね。。。)「スピードポケット」を初めてドライバーに搭載した意欲作で、SLDRで反省したか今度は逆にすごくやさしいモデルを出してきましたが何せデザインが微妙。思い返すと当時のパターとかもすこし不思議なデザインなのがありました。本当に迷走していたのかもしれません。

このころから純正シャフトは柔くなってきた気がします。ちなみに打感は良かった。
AEROBURNER(エアロバーナー)|2015年発売|過去の遺作全部乗せたがインパクト弱
テーラーメイドは2015年には過去の名作「バーナー」の名前にすがって「エアロバーナー」をリリースします。RBZ以来の白いヘッドの復活。もうなりふり構っていられない、という感じでした。
これ、飛ぶしやさしいしで、結構良かったんですがちょっと安っぽい感じもありセールスはそこまで、といった感じでしたね。でもエアロバーナーは良かったですよ。私は結構好きでした。ミニドライバーもフェアウェイゴルフUSAで買いました。

ちなみにこのスピードポケット、RBZから搭載されていましたが、元はこちらもアディダス傘下だったアダムスゴルフが発明した機能でした。このソールのフェース寄りに作った溝はその後他社が続々と真似するようになったので、効果は高かったのだと思います。
5. なぜこの3モデルは再評価されるのか?
- 設計思想が先進的すぎた:浅重心、ロースピン、高初速など、今のスタンダードを先取りしていた。
- 適合者にはハマる:ハードヒッターや軽量志向ユーザーには今でも戦力になる。
- 中古市場ではコスパ最強:どれも1万円以下で手に入り、過去に思いを馳せるロマンがある。
6. まとめ:この“迷走期”が、後の成功を生んだ
SLDR、ジェットスピード、エアロバーナー。それぞれが当時は市場から評価されず、“迷機”として扱われました。しかし、その試行錯誤があったからこそ、「M1」以降の黄金時代が生まれたのだと信じたいです。
YouTube以前のクラブは、レビューが残っていない分、真価が埋もれがちです。中古市場で何気なく見かけるこの3本にも、当時のテーラーメイドの「闘いの記憶」が宿っています。
興味があったらこれらのクラブについても興味を持ってあげてください。

